2004年、我が家に生まれたてのトイプードルが来ました。
手のひらサイズでちっちゃく、おとなしい印象の真っ黒の毛並みの子でちょっと神経質なところもありましたが、病気にかかることなくすくすくと育ち、気がつけば15年が経っていました。
人間の年齢にすると76歳。
それでも変わらず元気に走り回り散歩に出かけると、会う人会う人に驚かれるほど元気でした。
そんな毎日の中で、いつもの散歩に出かけたある日、玄関の階段で止まり降りにくそうな様子。
お散歩は大好きなので、いつも鍵を閉めるのも待てなくて先に走っていくのに。
気になりながらも1、2歩階段を降りるといつものようにスムーズに降りて、そこからは真っ直ぐな道なのでいつものように走って川まで行きました。
お散歩中は、特に変わった様子もなく元気に動き回っていました。
ちょっと気になり帰ってから様子を見て見ると、「そういえば目が白くなってるなぁ、年だから白内障の可能性も考えとかないとなぁ。」と思う程度でした。
見えなくなるまであっと言う間
翌日もお散歩の時間きました。
階段を降りるところで止まりどうしても動かないので、抱っこをして階段をおります。
階段を降りたあとはいつものように走って川に行きました。
「階段が怖くなったのかなぁ。」と思いながら川に着くと、急に止まって動かなくなりました。
「えっ?今走っていたのにどうしたんだろう。」と思い引っ張っると恐る恐る歩いています。
いつものように動き回り楽しむ様子がなかったので、どこか痛いところがあるのかもしれないと思い、抱っこをして家に戻りました。
家に戻るととても元気で、食欲もあり、体をさわっても痛がる様子もありません。
気になりながらも「病院へ行くまでもないかな?」と思ってから4日ほどで様子が急変しました。
翌日:散歩に行く階段で止まる。川に着くと木にぶつかる。
2日目:家の中では変わりがないが散歩に行く階段で止まる。川に着くと全く動かない。
3日目:家の中で椅子やテーブルにぶつかる、見えてない様子。
4日目:家の中であらゆるものにぶつかりまくる。目の黒目部分が真っ白になっている。
この画像が、この4日間の目の色の変化です。
この間の様子といえば目は見えなくなってる様子だけど食欲もありとっても元気でした。
どのような状況なのか検索してみる
まず、今の状況をインターネットで調べて見ました。
多くの情報が「白内障」と出て親切なことに30万円ほどかかることも書いてありました。
そのほかには「犬は感覚で生きる生き物だから目が見えなくても
日常の生活はできる。とも書いてありました。
あまりにも金額が高いので、病院に行くことよりも『どうしよう…』と考え
日常生活はできる。かぁ〜と思っていたら一週間が過ぎてしまいました。。。
動かないのでお散歩には行けず、
家の中でもかなりぶつかりまくっている様子を見てかわいそうで
もう一度調べてみました、『犬、目が見えない』・・・
そうすると、緑内障・白内障・結膜炎・角膜炎・網膜剥離・チェーリーアイなどが出てきて
どこの内容か忘れましたが、「痛みが伴う場合がある。」との記載、
痛いの?痛かったら大変!とすぐにかかりつけの病院に連れて行きました。
検査から決めるまでもあっという間!
かかりつけの先生は診るとすぐに
「うちでは無理です、目の専門の病院を紹介するのですぐに行ってください。」と
すぐに連絡を入れてくださりそこから25分ほどの病院へ、
その25分間、そんなに急を要する病気?命は大丈夫?など思いが巡り病院に着きました。
状況を伝えると「とりあえず検査して状態を見ましょう。」とすぐに検査、
検査から結果まで約30分ほど、そして医院長先生からの結果報告でした。
「右は白内障になっています、左は水晶体脱臼でレンズを支える筋肉が
高齢で弱り切れてしまい目の玉にレンズが当たっています。
この状態では目が見えないのとだんだんと痛みが伴い眼圧も上がってきます、
そうなるとこの子はの痛みはかなりひどくなります。
年齢が9歳ならばすぐに手術を勧めますが、
ワンちゃんが動くと危険なので全身麻酔になります
15歳の高齢でまず全身麻酔に耐えれるかどうか、
そして手術をしても100%見えるという保証がないのと合併症の恐れもあります
痛みを取るために手術をしたのにそれ以上に痛みがひどくなってしまう
その状況も避けれません、じゃあこのままだとどうなるか
今は眼圧が上がってないが眼圧があがるとかなりの痛みが出てきて
どこまで耐えれるかと、完全に目は見えなくなります。」とのこと。
可能性は?・・・「先生、手術して合併症が出ない場合もあるんですか?」
「はい、それもありますがこれは手術をして経過を見ないと
なんとも言えないです、みんなが同じ状態にはなりませんので。
それと手術の費用が結構かかります、入院費用と合わせて50万くらいかかります
あとは手術後の通院を毎週1回からはじめて経過を見ていきます。
この内容も含め一度ご家族でご相談してみてください、
ただ手術をするとなると眼圧が上がる前にしないといけません。
いつ眼圧があがるかわからないので明日までに考えてお返事ください。
目を傷つけるといけないので今日はエレザベスカラーを付けますね。」
これがその時の写真です
1%の可能性があるなら手術する!
病院を出て、もう気持ちは決まってました。
「1%でも可能性があるなら手術する、だけど50万かぁ」
家に着き、家族会議。というより結論報告、「手術する、明日から入院するから。」
もちろんリスクや合併症、痛みがひどくなる場合もあるらしい。という内容も伝えたが
私の勢いに誰も反対することなく入院することになりました。
翌日病院に行き、夕方手術が終わり次第連絡しますとのことで帰りました。
全身麻酔にに耐えれる!手術も成功する!祈る思いで連絡を待ちました、
病院の説明では術後に興奮するのを避けるため退院までは写メを送るので
会いに来るのはお控えくださいと言われたので4日間は会えない。
そして夜に写メとともに医院長から連絡をいただきました。
「無事に終わり、今は麻酔も取れて元気ですよ。」と。
これがその時の写真です
いよいよ退院そして通院
とても親切な病院で毎日写メと連絡をくださり、安心して退院の日を迎えました、
「今のところは順調に回復しています、これからは合併症が出ないか
毎週経過を見ていきましょう、目薬は3種類で1日3回さしてくださいね。」
ということで無事に退院できなんとか支払いも済ませたのがこちら〜
かわいいエリザベスカラーにはらぺこ青虫の薬入れ、
可愛いけど〜高いなーやっぱり・・・
ここから毎週1回通い、3ヶ月目で2週間に1回になり、
4ヶ月目で月1回になり今は2ヶ月に1回です。
幸いなことに合併症もなく眼圧があがることもなく、視力も回復しています。
運が良かったのか、この子の生命力なのか、先生のおかげもありまして
大好きなお散歩が以前のように行けるようになりました。
やっぱり飼い主もペットも元気が一番ですね
内容と費用など参考になるようなことがありましたら幸いです。