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映画えんとつ町のプペルの感想!大人が素直に号泣するあらすじネタバレ

原作西野亮廣さんの絵本「えんとつ町のプペル」は、5000部でヒットと言われる絵本業界で、なんと57万部を記録しました。

その話題の絵本を映画化したを観てきたので、あらすじとネタバレにも触れながら感想をまとめました。

映画えんとつ町のプペル感想

絵本「えんとつ町のプペル」は西野亮廣さんが監督し、”泣ける絵本”としても話題となり33人のクリエイターが分業して完成したものだそうです。

映画「えんとつ町のプペル」も西野亮廣さんが総指揮・脚本を務めた作品で、クラウドファンディングが話題になったり、先駆けて絵本をSNSで無料公開するなど、何かと世間を賑わせていた作品なのでどのような映画になっているのか、公開されるのを楽しみにしていました。

映像がきれい

序盤から迫力ある映像に驚かされました。

ハローウィンの日、仮装した子どもたちがダンスを踊るシーンから物語が始まるのですが、まるでミュージカルアニメを観ているかのような、色鮮やかな映像でした。

えんとつ町は煙がモクモクしていて、きれいな空が真っ黒な煙で見えない町です、その空の暗さを強調するかのように、登場人物や町並みにはきれいで鮮やかな色が多く使われていました。

             引用元:公式ページ

話題の絵本「えんとつ町のプペル」は見ていませんが、まさに絵本の世界に引き込まれたような、夢のある映像

それは、素人から見ても拘りとクオリティの高さを感じたので、西野亮廣さんの表現を追求した部分が見受けられました。

本当にきれいな映像でした。

主人公のルビッチ

心も体も大きなお父さんから、のびのびと育てられた”小さな小さなルビッチ”が主人公です。

煙がモクモクのえんとつ町からは全く見えない空、そしてえんとつ町にはルールがありました。

                引用元:公式ページ 

そんな中、夜空には「キラキラするたくさんの星があるんだ。」とお父さんから教えられて育ったルビッチ。

しかし、ルビッチのお父さんも実際にキラキラする星は見たことがなく、夢物語を語っていた始めの頃は物珍しくてみんなも喜んでよかったのですが、次第に嘘つき呼ばわりされてしまいます。

一見、よくあるストーリー展開に思いますが、不思議とこの映画は、さり気なく今現実の社会とリンクさせてしまうような何かがあります。

例えば、まだ泳げない小学生が、「水泳選手でオリンピックに出る!」というのをはじめから無理だと決めつけてしまう、まわりの人達。

友達が「画家になる!」というのを、お金にならないからやめたほうがいいと止める友人。

止めるだけではなくて、批判するような人まで現れて夢をあきらめてしまう現実。

それを表現しているのが、空一面に広がっている真っ暗なモクモクの雲のような気がします。

そして、夢をくれて守ってくれたお父さんが死んでしまい、友達もいなくて孤独になってしまったルビッチ。

今までなにかを諦めてしまった人や、実際に今挑戦をし続けていて、孤独感を感じながら必死に前を向き頑張っている人は、このあたりでも自分とリンクして涙が出てくるのではないかと思います。

ゴミ人間のプペル

そこに現れるのが、心優しくて真面目で素直な「ゴミ人間のプペル

ゴミでできていて、汚くて臭いという、人間とはちがう生き物が唯一ルビッチの友達になります。

            引用元:公式ページ   

このプペルが人間ではないこと、見た目や臭いという設定も現実とリンクします。

何か人と違うことをしようとしている人だったり、中身の人間性ではなく、見た目だけで判断してしまうこと。

自分にしかない、特別な物を持っていることが悪い事のようになってしまっている現実社会の習性。

そして、友だちになったルビッチとプペルの間でも疑いや、裏切りの心が出てくる展開。

西野亮廣さんは細かいところで、人間とはどういうものなのか、どう変化して変わってしまう生きものなのかを伝えようとしているように思いました。

孤独になったプペルのひたむきさに、泣けるシーンです。

腐るお金の話

子供でも分かるようなお金の話が出てきます。

お金ができて、世の中が繁栄していくのですが、やがて欲にまみれて争いになってしまいます。

そこで解決策として、お金を「腐るお金」という期限付きのお金に変えるんです。

期限がくると腐って粉々になってしまうのですぐに使わないといけません、みんなが腐る前にどんどんお金を使うので、争いも落ち着き、国が繁栄して景気がとても良くなっていきます。

しかし、欲にまみれた人たちがまた現れて、自分たちだけが良くなるために、権力を振りかざし国民を支配しようとします。

いつの時代になっても、人間の欲の歴史が繰り返されています。

このシーンでは「みんなが良くなる社会のためにはどうすればいいのか」ということを問われている気すら感じました。

ルビッチの勇気

小さなルビッチがお父さんの言っていたことを確かめるために立ち上がります。

モクモクの雲の上の星をみんなに見せようと行動するんです。

              引用元:公式ページ

これは「お金になって儲かるから」というような欲にまみれたものではなく、みんなの希望になり夢につながるもの。

時代は常に進化して新しものを生み出してきました。

隔離されたようなえんとつ町は、狭い人間社会、あるいは狭い人間の心を表現しているかのようです。

どんな時も、「どのような状況でも希望の星、光はある」これを自分で証明しようと大きな挑戦にでたルビッチ。

勇気がなくて見て見ぬフリをしていた人たちや、嘘つき呼ばわりしていた人たちに見せるためでも、その人達に理解してもらうためでもありません。

お父さんを信じ、信じてくれるプペルと協力者のスコップの力を借りて、自分が信じたものがどういうものなのか、命がけで見に行くんです。

その勇気のある行動に、まわりの人達が変わってきます。

本当は誰もが持っていたはずの夢や希望、諦めてしまっていたことを思い出させてくれるようなストーリー展開。

このあたりからはもう涙が止まりません。

モクモクの雲の向こうに、キラキラ輝く星があろうがなかろうが、ルビッチが行動を起こしたことで思い出される個々それぞれの思い。

そして、みんながルビッチと同じ気持ちになることこそが、大きな何かを生み出すんだ!と言われているようです。

              引用元:公式ページ 

ストーリーが進むにつれて、ゴミ人間プペルがお父さんだということが分かってきます。

プペルは、勇気を出し行動したルビッチを見守り、役目が終わったらバラバラになり星に帰ってしまうのですが、そこにはもう弱いルビッチはいませんでした。

たくましくなって、自分のやるべきことが見つけられたかのようなルビッチの姿はとても立派でした。

終盤は、ほぼ感動で号泣です。

そして「明日からまた頑張ろう」「諦らめずに頑張ろう」「もう一回やってみよう」という前向きな思いにさせられました。

西野亮廣の吉本興業「愛」

西野亮廣さんは、今ではテレビに出ることはなく、漫才もやっていないようなので、会社の吉本興業とは所属はしているものの、疎遠になっていると勝手に思っていました。

それが、今回の映画「えんとつ町のプペル」を見て驚きました。

登場人物やエキストラに吉本興業の人々が描かれているんです、ちょっとお笑いの町みたいに。

なんだか見ていて、「あれはあの人、こっちはこの人かな?」と想像するだけでも楽しめました。

そして、どこの場所にいても、「一本踏み出す人は、踏み出して先に進んでいくんだな。」と、西野亮廣さんのことを改めてすごい人だとも思いました。

この映画に関して、西野亮廣さんはこのように話しています。

「えんとつ町」は夢を持てば笑われて、行動すれば叩かれる現代社会の縮図で、『えんとつ町のプペル』は僕自身の物語でもあります。

テレビの外に飛び出した日、絵本を描き始めた日、あの日この日。
前例の無い挑戦を選ぶ度に、暇を潰すように笑われ、日本中から叩かれ、
悔しくて震えた夜は何度もありました。

『えんとつ町のプペル』は、見上げることすら許してもらえなかった自分や、自分と同じような目に遭っている挑戦者の物語を書いたハズだったのですが、今年、世界を襲った100年に1度のウイルスがその意味を大きく変えました。

たくさんの人が涙を流し、たくさんの夢や希望が消えてしまいました。
世界は黒い煙で覆われ、まるで「えんとつ町」のよう。
誰も見上げることをしません。

公開を来年に延期する話も上がりましたが、どっこい、『えんとつ町のプペル』は黒い煙を突き破り、星空を見つけるまでの希望の物語です。

2020年に公開する意味がある作品だと思いました。
もはや『えんとつ町のプペル』は一個人の物語ではありません。

この作品が、コロナ禍で負けそうになりながら、それでも踏ん張っている全ての人への応援歌になると幸いです。

僕も頑張ります。
あなたも頑張って。引用元:公式サイト

色々な思いがいっぱいに詰まった「希望の物語」だと思います。

人それぞれの状況や環境はちがいますが、どんな時も空を見上げて”頑張ろう”って励ましあえたら素敵です。

映画「えんとつ町のプペル」は、小さなことを何かを一つでも感じさせてくれ、希望の光を見せてくれる映画でした。

大変な環境が続いてますが、映画館で観ることをおすすめしたくなるような映画でした。